東京

人気作家の作品を読み終えた。
当年60歳になるという。
なんだか読み終えて、自分が生きた時代とは違うと思った。

僕が23歳の時はバブルの絶頂期だった。
盛岡から東京に出た時、街の規模があまりに違うので驚いた。
新宿は一つのテーマパークのようだった。
紀伊国屋書店のある通りにはバージンメガストアというCDショップがデパートの一階を占拠していた。
給料が少ないところ、寮にあるバブル期に出た音の良いCDラジカセで聞くために、洋楽を買った。
盛岡ではそんなに売ってないエルビス・コステロの輸入盤がイギリス版とアメリカ版と両方バージンメガストアにはあった。
バージンメガストアで買えば良かったなと思ったのがマッシブ・アタックの「ブルーライン」だった。
90年代の初頭に湾岸戦争があって、「アタック(攻撃)」という言葉が適当でないとイギリス政府が判断したのか、レコード会社が判断したのが
「マッシブ・アタック」の「アタック」が取れて「マッシブ」だけの印刷のブルーラインも売っていた。

東京は色んな価値観があった。CD一つを取っても世界から仕入れられていた。
当時がCDを買う人にとっては黄金期だったのではと思う。

今、田舎に引っ込んでラジオを聴くと、自分の世代がだんだん主流になっていく感じがすると僕は思う。
でもラジオを聴くよりも、今はiPod Touchにイヤホンを突っ込んで聞く方が当たり前になってしまった。

カセットデッキも持っているがあまり使ってない。

でも、時代は変わっていくと僕は思う。
あれほど主流だったCDもiTune Storeの台頭でダウンロードが主流になって売れないという。
また、あれほど熱心に聴いていた音楽も最近はそんなに聴いてない。

年のせいか、クラッシックが好きになってきていると自分は感じる。
わざわざCDを買わなくても、NHKのクラッシックで十分だと思う。

最近の流行している歌も分からなくなった。
あんなに昔は洋楽のヒットチャートに夢中になっていたのに、最近はどうでもよい感じだ。

あとパソコンとスマートフォンばかり使っているせいか、漢字が書けなくなったと思う。
昔は講義をノートに取るときは、すらすらと漢字が書けたのに、今だと、ボールペンで漢字を書くと忘れていることが多い。

ある意味、バブル期の東京にいられたのは幸運だったのかもしれない。
東京も変わったと思う。
通勤で乃木坂から通っていた省庁も無くなって、今は六本木ヒルズになっているという。
昔、通勤していたところが、無くなってしまったというのは悲しい感じがする。
東京もどんどん変わっていくんだなと思う。

田舎もどんどん変わった。
東日本大震災の影響で自宅の近くがアパートになってしまった。
秋になるとコスモスが咲いているのを見るのが楽しみだったが、それもなくなった。

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